2019年3月29日金曜日

レタリング練習問題2

文字のデザインのレタリングについての練習問題です。

1.次の問いに答えよう。

(1)文字をレタリングするうえで、ふさわしいものには○、そうでないもには✖をつけよう。
 ①( ) ゴシック体の横書きには「うろこ」をつけます。

 ②( ) 明朝体の縦の点画は細く描きます。

 ③( ) 明朝体の「はらい」や「はね」は、筆でかく様子を元にしています。

 ④( ) 明朝体のほとんどすべての点画は同じ太さで描きます。

 ⑤( ) ゴシック体の点は、しずくの形でなく、ほぼ四角く描きます。

 ⑥( ) 「永」の字の4画目の「トガリ」には、ゴシック体でもでっぱりをつけます。

 ⑦( ) 寄席や相撲の文字は、伝統的な字体のフォントといえます。

 ⑧( ) 案内状やポスターの文字のサイズや太さには、同じものを使った方が、見やすいです。


答え(1)①✖ ②✖ ③○ ④✖ ⑤○ ⑥○ ⑦○ ⑧✖

2019年3月25日月曜日

日本画のドーサ引きと岩絵の具の溶き方

日本画を描く際に必要な基本的な操作について紹介を続けます。 今日はドーサ引きと岩絵の具の溶き方です。

ドーサ引き
日本画を描く紙は基本的にドーサ引きしたものを用います。ドーサ引きとは膠液にミョウバンを加えたものを刷毛で紙の表裏に塗ったものです。

こうした下準備を紙に施すことで
岩絵の具がにじむことを防ぐことができ、しかも岩絵の具が強固に紙に固定できるようになります。そして紙はドーサ引きしていないとにじむうえに、かわいたときにでこぼこになってしまいます。また塗りむらや絵の具の剥落が起きてしまいます。

したがってこの操作をしない場合にはドーサ引きの済んでいる市販品の紙を使います。

絵の具の溶き方
岩絵の具(粉末)を絵皿にとります。そこへこの前の回で説明しました膠液を少量加えます。

絵の具の必要な濃さに合わせてそこへ加える水の量を加減します。指で絵皿の底で絵の具の粒子をなでるように動かして溶いていきます。色の加減に関しては、べつに同じ紙の紙片を準備しておき、そこへ置いてみることで調整します。岩絵の具は乾くと色調がかなり変わりますから、この色の調整は何度も描いて覚えていくといいです。

岩絵の具は高価なものが多いですから、絵皿の使い残しの絵の具については、水を加えて、しばらく置いて、上澄みを何度か捨てる操作を繰り返しますと、岩絵の具を回収できます。乾燥させれば再び膠液を加えるところからは同じです。

水干絵の具の場合には、次のようにします。乳鉢に粉末の水干絵の具をとります。乳棒で粗い粒がなくなるまですります。そのあとの操作は、岩絵の具の場合と同じです。水干絵の具の場合には沈みやすいので、均一にしながらすくい取るように筆にとります。


2019年3月21日木曜日

色の効果

色は季節感を表します。さらに行事や象徴となる色などもあります。例えば今日はクリスマスイブですが、クリスマスといえば赤と緑ですね。このイメージは結構強いものがあります。

私は赤と白と青が隣同士にあるとフランスの国旗みたいだなと思います。秋といえば紅葉の黄や赤、オレンジなどをイメージします。梅干といったら紫蘇の鮮やかな紅色です。

こうした色の感覚は生活していくうちに経験の中からできあがってくるようです。さまざまな体験の中から身についたり、印象として焼きついたりするものでしょう。

さて皆さんは、次の1~4の色のグループは、それぞれ春夏秋冬のどの季節のイメージに近いですか。答えは書きませんが、自分でも同じように季節ごとのイメージカラーとその色の組み合わせを考えてみてください。

多くの人が共感できる「色」を敏感にイメージできる才能というのは、デサイナーに向いている適性のひとつかもしれません。

流行が予想できる色とかテーマカラーとかを考えるのは楽しいことです。したがって色にまつわる様々な情報に興味を示したり、関心を持ったりするようにすると感性が研ぎ澄まされてくると考えます。



2019年3月20日水曜日

模写をしてみる

絵を描く上で、さまざまな技法を学ぶことは大切です。その際に名作を残してきた画家の絵を模写する方法があります。

模写をすると、画家がその絵をどういう意図で描いたのかがよくわかります。観察して
絵のデッサンの構図、筆のタッチ(筆触)や、色使い、色の重ね方などを知ることは、とても勉強になります。

その際に画家が作品を書いたときの様々な資料について調べて画家がどういう気持ちでその絵を描いて、何を表現し主張したかったのかを捉えることも大事です。

このように模写をするのは何も絵の技法を学ぶだけでなく、画家が絵を描くことを通して何を表現したいと思っているのか、その画家になった気持ちで描いてみると自分の絵の表現が上達します。

模写は自分の絵を確立していくための一歩として、大変充実した方法のひとつです。

慣れないうちは、トレーシングペーパーを使い画集などの絵をトレース(輪郭をなぞる)します。細かいところはます目を入れるなどして位置を確かめて、輪郭を描く方法が簡単です。


それに着色するときもなるべく元の絵と同じになるように、技法を確かめて描きます。


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2019年3月18日月曜日

構図の練習問題(その2)

構図に関して練習問題をさらに作りました。

1.次の文の( )に適当な語句を入れよう。なお、( )に選択肢があるばあには正しいほうを選んで答えよう。

絵を描くときは自由な気持ちで(①のびのびと 緊張感を持って)描くのがいちばんです。でもその中にあってみる人にあるねらい通りの感じを持ってもらえるいくつかの基本があります。( ② )もそのひとつです。

は例えば画面の全体をある統一感をもった(③骨組み 詳細)をもつようにすることです。こうした構図を取り入れることで、絵の(④主題 価値)にあった構図になるようにします。そして画面にバランスが生じるようにします。

答え ①のびのびと ②構図 ③骨組み ④主題 

2.次の文の( )に適当な語句を入れよう。なお、( )に選択肢があるばあには正しいほうを選んで答えよう。

(1)水平線構図
これは絵の中でよく取り入れられている構図です。( ① )を描く際の基本になります。横に広がる( ② )線や水平線を左右に広がるように描くことで空間が左右に拡がりが続いているように感じます。

(2)対角線構図
例えば( ③ )図法などはある1点に画面が収束していきます。視点は自然にその収束する場所に集まります。したがってその空間の奥行きを感じ取ることができ、( ④ )感を強調することができます。

(3)三角形構図
( ⑤ )感のある構図です。風景画、人物画、静物画いずれでも取り入れることで、画面から落ち着きを感じることができます。

(4)垂直線構図
( ⑥ )の方向に空間が広がる様子が感じ取れます。

答え ①風景 ②地平 ③1点透視 ④遠近 ⑤安定 ⑥上下











2019年3月17日日曜日

モダンテクニック練習問題

モダンテクニックに関するの問題です。各技法の名前をその特徴とともに覚えましょう。

問1.次の説明文は様々なモダンテクニックに関するものです。( )に適当な語句を入れるか、選択肢から正しいほうを選ぼう。

(1)フロッタージュ
木の木目、石のざらざらした面、皮の模様を紙の上から鉛筆や色鉛筆などで塗ってその浮き出た模様を(①模写する 写し取る)技法です。この技法をフロッタージュと呼びます。

(2)コラージュ
様々な模様や文字の入った英字の新聞、包み紙やポスター、カレンダー、写真、雑誌などの一部を切り取り、(②撮影して 貼って)いき、一つの作品にする貼り絵をコラージュといいます。貼ったものの上へ、色を塗ったり、ニスやラッカーを塗ったり、絵を描いたり、文字を入れたりすると雰囲気が出ます。

(3)デカルコマニー
絵の具を紙に置いていき、乾かないうちに( ③ )でできる模様を作品にします。こういった技法をデカルコマニーといいます。

(4)マーブリング
油絵の具や墨を平たい容器に入れた水に( ④ )ます。表面に棒などで模様を描きます。流行したラテアートのようなふうに模様を描きます。水の表面に絵の具の模様ができますからそこへ紙を水面に置いてそっと引き上げますと、絵の具は紙のほうへ移し取られます。マーブル模様などが描けます。この技法をマーブリングといいます。

(5)スパッタリング
紙の上で、網目の模様の金網やプラスチックなどに、絵の具をつけた歯ブラシなどをこすりつけます。すると細かな飛沫になって絵の具が( ⑤ )ます。この技法ををスパッタリングといいます。私はこれで宇星雲を入れたポスターを描きます。一部の写真をここに示しました。

(6)ドリッピング
紙に絵の具たらします。乾かないうちに、その絵の具に息を( ⑥ )かけたり、紙を傾けたりして流れる模様を描きます。偶然、様々な模様が描けます。ドリッピングといいます。

こういった技法を絵やイラストに加えると表現の幅が広がります。


答え ①写し取る ②貼って ③折りたたん ④流し込み ⑤飛び散り ⑥吹き 

2019年3月16日土曜日

自然の形の構成の練習問題

自然の形の構成に関しての練習問題を作りました。理解の確認に使ってください。

1.次の文の( )に適当な語句を入れよう。( )内に選択肢があるときは正しいほうを選ぼう。

自然にあるものをよく観察してその( ① )のもつ美しさや面白さを捉えてみましょう。

例えばキャベツを縦に大きく切断すると、葉の積み重なった様子を観察することができます。ちょうど木の幹と枝が伸びている様子を真( ② )から見たような姿ともとらえることができます。

またキャベツを上から見ると、葉が規則正しく積み重なっていることがわかります。幾何学的な(③模様 網目)として捉えることもできます。

また同じくキャベツを横で切断すると葉の積み重なりを今度は横から捉えることができます。ある規則にしたがって葉が何層にも( ④ )いる様子を多角形のようにみなすこともできます。

そういった造形を全体や( ⑤ )で捉えてみます。その興味を持った部分について、単純化したり、強調を加えたりして、造形をデザインします。これを(⑥構想 想像)といいます。

そして、下書きをさらに発展させて着色してみましょう。見たとおりの色である必要はありません。むしろ自分が(⑦強調 活発に)させたい、興味をもったところをはっきりさせたいのであれば、アクセントとなる色を決めて、自分なりの色どりで塗ってみるといいです。

表現の方法を工夫するには次のような方法があります。
(1)直線を使って( ⑧ )に描いてみる。
(2)円や多角形などを中心にまとまりをもった表現にしてみる。
(3)( ⑨ )線で描いてみる。
(4)実物をそのままスケッチしてみる。

このような工夫(あるいはそれぞれを組み合わせる)によりデザインをします。

答え ①形 ②横 ③模様 ④積み重なって ⑤部分 ⑥構想 ⑦強調 ⑧単純 ⑨輪郭


2019年3月14日木曜日

色相環の練習問題

色相環について、練習問題を作りました。

問い.次の問いに答えよう。

(1)下の図のような色の環を何といいますか。

(2)この環は、色の何によって並べたものですか。次から適するものを選ぼう。
 ①彩度の似たものを隣どうしに並べたもの
 ②明度の似たものを隣どうしに並べたもの
 ③色相の似たものを隣どうしに並べたもの

(3)この環のある色と、ちょうど相対する反対側にある色との関係を何といいますか。

(4)(3)の色どうしを混ぜ合わせた色は、無彩色に近づきますか、それとも無彩色から遠ざかりますか。

(5)この環の色のうちもっとも、彩度の高い色は何色ですか。

(6)ポスターをデザインします。その際に文字をレタリングする場合に、文字色を黄色にしようと思います。背景の色をもっともコントラストを大きくするためには、何色にすればよいですか。またその理由を(1)の色の環の色の関係を考慮に入れて書こう。

答え (1)色相環(文字が書けるか確認する) (2)③ (3)補色
(4)近づく (5)あおむらさき、黄色の補色のあおむらさきを選ぶことでコントラストを高くできるから。



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2019年3月11日月曜日

レタリングのポイント2

「小さな塾」でも中1生はレタリングの練習をします。その際に間違いやすいポイントをここであげておきます。

特に明朝体です。永の字を書く際に、先日からよく出てくる横線の右端につけるうろこの形があやふやだったり、小さすぎてわからなかったりしがちです。下の図のように30°60°90°の直角三角形の形と覚えておくといいです。

「うろこ」の大きさは、ちょっと大きいかなぐらいで、ちょうどいいぐらいです。

それから、レタリングの際に、横棒を斜めに書きがちです。手書き文字と違い、レタリングでデザインする文字は横線は、真横に書きます。これはゴシック体でも同じです。

はらいの必要な斜め線はその例外です。「大」などの通常斜めに各部分です。

どちらにしてもお手本のように描けるまで、しかも手早くフリーハンドで描けるように、何度も練習することが必要です。

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2019年3月10日日曜日

構成美の要素とは

さまざまなものの形、色や材質などをそれぞれ「要素」といいます。そしてそういったものを作り出すことを「構成」といいます。美術ではこれらを盛んに利用して絵やデザインがつくられています。すでに絵を描いている人は、ほとんど意識しないで使っている手法ばかりです。

形や色を組み合わせて、並べたり組み合わせたりして絵画、彫塑、デザインを作るための重要なものばかりです。

ここでは色面の構成美の要素についていくつか紹介します。

対称(シンメトリー)
小学校や中学校の数学の図形のところで出てきた線対称や点対称のことです。美術では左右を対称にしたり、180度回転させたりすることで生じる効果を利用します。
シンメトリー

律動(リズム)
色や形などが連続して変化していく様子を描いたり、③のリピテーションの繰り返しの一部を工夫して動きや変化を加えたりして表します。
リズム

繰り返し(リピテーション)
基本的な形を画面上に配置して画面全体に変化が出るように工夫して並べます。
リピテーション

階調(グラデーション)
よく使う色面の技法のひとつで、色や形をある基準で変化させていくものです。特に色を段階的に変化させていくものが使われます。
グラデーション

対比・対立(コントラスト)
反対の形や色を組み合わせることで、いずれも引き立て合う効果をねらう表現です。
コントラスト

比率・割合(プロポーション)
大きさや形を縦横の比や大きさを組み合わせて表現します。
プロポーション

強調(アクセント)
単調な構成をある一部分のみ色や形を変化させて、注目させて全体に締まった感じにする効果を出ます。
アクセント

つり合い(バランス)
形や色を組み合わせて左右は違うけれども、つり合いが取れている状態をつくります。左右が全く同じなら①の対称になります。
バランス




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中学 実技4科 得点UP問題集: 内申書で差がつく (中学得点UP問題集)

2019年3月9日土曜日

モダンテクニックについて

ここでは、様々な絵を描く表現に使う技法を再度紹介します。さまざまなイラストやポスターのデザインなどにも使えます。

フロッタージュ
小さいころ、このような遊びをしたことがあるのではないでしょうか。木の木目、石のざらざらした面、皮の模様を紙の上から鉛筆や色鉛筆などで塗って、その浮き出た模様を写し取る技法です。この技法をフロッタージュといいます。

コラージュ
様々な模様や文字の入った英字の新聞、包み紙やポスター、カレンダー、写真、雑誌などを集めます。これらの一部を切り取り、別の紙に貼っていき、一つの作品にする貼り絵をコラージュといいます。張ったものの上へ、色を塗ったり、ニスやラッカーを塗ったり、絵を描いたり、文字を入れたりすると雰囲気が出ます。セピア色などの古色をつけてみるのもいいです。

デカルコマニー
濃い絵の具を紙に置いていき、乾かないうちに折りたたんでできる模様を作品にします。左右対称の図形ができあがります。こういった技法をデカルコマニーといいます。

マーブリング
油絵の具や墨を、平たい容器に入れた水に流し込みます。表面に棒などで模様にします。最近、流行したラテアートのようなふうに模様を描けます。水の表面に絵の具の模様ができますから、そこへ紙を水面に置いてそっと引き上げます。すると、絵の具は紙のほうへ移し取られます。マーブル模様などが描けます。この技法をマーブリングといいます。

スパッタリング
紙の上で、網目の模様の金網やプラスチックなどを使って、絵の具をつけた歯ブラシなどをこすります。すると細かな飛沫になって、絵の具が紙に飛び散ります。この技法ををスパッタリングといいます。

ドリッピング
紙に絵の具たらします。この絵の具が乾かないうちに、そこに息を吹きかけたり、紙を傾けたりして流れる模様とします。偶然、様々な模様が描けます。乾いてから重ねていくこともできます。ドリッピングといいます。

こういった技法を絵やイラストに加えると表現の幅が広がります。


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中学 実技4科 得点UP問題集: 内申書で差がつく (中学得点UP問題集)

2019年3月7日木曜日

市販問題集などの紹介

いま手元にある市販の美術の問題集をいくつか紹介しましょう。

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中学美術をひとつひとつわかりやすく 学研教育出版

これは大きな文字やわかりやすいイラストで、美術の基本を説明しています。単元ごとに確かめの問題がほんの少しあります。問題は少ないので、概要をつかむ参考書として使用する場合におすすめします。

中間・期末テストズバリよく出る全教科書美術(13年) 新興出版社

赤シートで隠しておぼえる「直前チェック」が各単元ごとについています。解答欄も付いているので書き込みもでき、その部分も何度も隠せば練習できます。そして期末テストなどの予想問題もついています。コンパクトに主要な内容を織り込んでいます。解答集の「考え方」はかなり詳しいです。

教科書トレーニング美術13年 新興出版社
各単元ごとにポイントのまとめがありますが、( )での穴うめが必要です。まとめはこれ以外についていませんので、教科書やワークを見ながらまとめをする必要があります。解答集を見ながら、赤シートで隠せる色ペンで記入する方法に使えます。問題は最も豊富で何段階かあります。自分の段階に合わせて学習をすすめることができます。


中学実技4科得点up問題集 受験研究社 
実技4科目についてのポイントをついた問題集です。問題内容やレベルは充実しています。「解答編」の解説は詳しく、解答を得るための手がかりがわかりやすく書かれています。その一方で単元のまとめなどはありませんから、文字どおり「問題集」で、ひととおり学習した後の理解の確認などの用途向けといえます。

10分間復習ドリル 実技4科 中1~3 受験研究社

10分間ドリルという名称のわりに、実技4科目についての問題は充実しています。解答編には解答のほかに、主要な問題にのみ解説が付いています。1枚ずつにはがして使うこともできます。急ぎたいとき、ポイントだけつかんでおきたいときには使えます。

出るナビ 中学美術 学研教育出版
各単元の要点をまとめたポケット版の要点集です。各分野ごとにまとめられており、理解の確認用に赤シートが使えるようになっています。これだけでは問題演習は十分とはいえませんが、ポイントは網羅されていますので、他の問題集との併用が望ましいです。ポケット版ですので、どこでも携帯できますから、移動中のすき間時間など有効活用できます。

2019年3月6日水曜日

スケッチ練習問題2

スケッチの注意点に関する練習問題です。


問1.スケッチの注意点についての次の文の( )に最も適する語句を入れよう。( )内に選択肢があるときには正しいものを選ぼう。


日頃通学していて、学校までの道すがら、ここはいいなあとか、絵にすると面白いかなと周囲を( ① )して、絵の( ② )になりそうなところを探しておくこともいいです。


それから絵にする好適な場所は何より( ③ )に絵を描ける場所かどうかということです。車が行き交うなかで絵を描くことはできません。集中してしまうと、車に注意が払えなくなるからです。


それから人ごみの中も同様です。人とぶつかったり、思わぬ危険があったりしかねません。さらにがけや池や川のそばなど( ④ )な場所でないか確認します。


それから絵を描く画用紙に直接、( ⑤ )が当たらないことが望ましいです。( ⑥ )で描ける場所が望ましいです。


そして絵の素材としてふさわしい個所は、近景、中景、( ⑦ )景のバランスが取れていることです。


さらに遠景まで入れて角度にして30度(三角定規の一番尖っているところ)ぐらいまでの角度が美しいとされている角度です。これよりも見上げるようですと、圧迫感が強く、( ⑧ )いと感じなくなる可能性があります。



答え ①観察 ②素材 ③安全 ④危険 ⑤日(陽、太陽) ⑥日陰 ⑦遠 ⑧美し


2019年3月5日火曜日

レタリングのまとめ

生活の中では様々な文字に囲まれています。


レタリング

それらの文字は見やすいようにデザインされて機能美を持ちます。こうした文字をデザインすることをレタリングといいます。

レタリングにはいくつかの決まりごとがあります。基本的な要素を学ぶと、見やすく訴える力のある文字にすることができます。

レタリングの事態は数多くあります。基本的なものとしては下の図のような(A)明朝体と(B)ゴシック体があります。「永」の字には点画などがいずれも含まれており「永字八法」といいます。ここでも「永」の字でその字体の特徴を比較しましょう。

明朝体

明朝体とは名前が示すように中国の明朝に作られた古い文字からデザインした字体です。すっきりとして見えます。
(1)横の線を細く書くのに対し、縦の線は太く書きます。
(2)はねを独特の形にします。
(3)横の線のとめの部分と曲がりの部分に「ウロコ」をつけます。
(4)左はらいは先を尖らせますが、右はらいは特有の形になります。

ゴシック体

ゴシック体は点画の太さに差がない字体です。力強く見えます。
(1)縦横関係なく同じ太さで書きます。
(2)はねは明朝体とは異なる独特の形にします。
(3)横の線のとめはつけずに、縦の線のはじめなどには小さく「ウロコ」をつけます。
(4)左払い、ハネなどは太いまま、先をわずかに尖らせます。


いずれの字体についても漢字よりひらがな・カタカナをわずかに小さいポイントにするとバランスがとれます。しかもヒラガナ・カタカナはいずれの文字も正方形には収まらない文字が多いので適宜かたちを調節します。アルファベットのIや数字の1など細い文字の字間は詰めてバランスよく配置します。


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2019年3月4日月曜日

美術の学習の3つのポイント

今日は美術を学習する際のポイントを3つあげます。

 実技…うまくなくてよいから熱心にていねいに取り組む。提出日を守る。
 授業…まずは出席。ポイントをよく聞く。授業態度や忘れ物に注意。
 テスト…授業中のプリントやノートを中心に学習。

 実技の取り組み方
まず、①の実技から説明しましょう。美術ですから絵を描いたりデザインしたり版画を作ったりします。

まずは熱心に取り組んでみることです。たとえば先生はスケッチだったら描く上でのポイントを前もって説明されるでしょうから、それを織り込むように描くテーマを決めます。

あとは一心不乱に描いていきます。 評価は興味を持って取り組んだか、テーマを理解しているかとか、ねらいの表現ができているかなどがポイントになります。

のびのび素直に表現すればよいですし、無理に細かく描く必要もありません。

現在の美術はうまいとかへたとかは評価の基準ではありません。大部分の先生はそこのところは十分把握されて先生をされています。

「熱心に興味を持って取り組む」これが何よりです。逆に乱雑なもの、提出遅れ、途中までしか進んでいないなどは評価が低くなります。

慣れてくると画面への配置や構成、構図、色使いなどを工夫してみましょう。新聞や広告の写真・デザインなど効果的な配置や色はどうしたら効果的かとか考えてみます。

それから、普段から身の回りの自然の形や色に注意を払って観察してみると、同じ木の葉でも日の当たっている部分と影になっている部分では緑色はどう違うかなど新たな発見があるはずです。

たとえば絵の具ひとつとってみても、緑の絵の具に茶色を混ぜると自然な木の葉の色ができるとか、油絵の具なら黄色に黒を混ぜると緑ができるなど面白いです。

一度、面白さがわかるとものづくりの好きな人は時間を忘れて没頭することもあるでしょう。

 授業について
次に②の授業についてですが、まず学校に来れているならしっかりと出席します。

これはどの教科でも共通して言えることですがとにかく出席することです。 そして先生の話を聞いてみることです。

先生たちはその道の専門の大学をどなたも卒業して先生になっています。真剣に聞いてみれば結構面白いじゃんということもあるはず。

そういった専門を勉強された方のお話を聞けるわけですから、本来なら退屈しないはずです。

そして発表の機会があるならものおじせずに答えてみてください。きっとたいして構えるほどのことじゃなかったと気づくはずです。 話を元に戻しましょう。

 テスト・試験について
はテストでした。3番目に持ってきたのは、美術の先生によってはテストの評価の比率をそんなに高くしていない先生もなかにはいらっしゃるからです。

体育などのほかの実技教科についても、先生によっては出席と実技を重視している方もいらっしゃるようです。とはいっても平均よりは上のほうがずっといいですよね。

美術の試験は前もって試験範囲を指定されますから、その教科書や資料集のページや配られたプリントについてよく読んで理解し、練習問題などがついていればそれを解いてみて理解できるかチェックします。

忘れないようにそういった問題を何度か解いて定着を図ります。 特に練習問題をもっていないときは、市販の参考書や問題集を解いて確認します。

ポイントをつかみづらい人はこういった参考書などを入手するのもよいでしょう。

でも多くの美術の先生は、ご自分で板書されたりプリントなどを準備なさったりして、それを中心に試験を出されることが多いのではないでしょうか。

しっかりした先生ならば授業された内容からポイントをはずさずにテスト問題を作られるはずです。そうした資料から1学期のテストを参考にして自分で問題をつくってみて解けるかどうかやってみましょう。

どれもあたりまえじゃんというようなことじゃなかったですか。その通りです。 美術の学習の3つのポイントでした。

2019年3月2日土曜日

西洋の美術の練習問題

西洋の近代美術史が試験範囲の人もいるでしょう。まずは学校から与えられているプリントなどでよく学習してから、理解できているか以下の問題を解いてみてください。

1.次は西洋の近代美術に関する文です。( )に適当な語句を入れよう。

近代の美術は18世紀のフランス革命以降から19世紀のイギリスの産業革命の頃に大きく変化していきました。この理由は( ① )社会が成立してその社会が発展するにつれて美術も大幅に変化しました。

主にこの時代には美術は、( ② )主義、ロマン主義、( ③ )主義の3つにわけることができます。そして19世紀末の( ④ )主義へとつながっていきます。そして象徴主義や( ⑤ )主義の絵画へと変化していきます。

答え ①市民 ②新古典 ③写実 ④印象 ⑤後期印象

2.次の文はそれぞれ近代の西洋美術の絵画の各派(主義)に関する文です。それぞれの派(主義)名を答えよう。

18世紀の後半、フランスを中心に古代への回帰がみられました。とくに古代ギリシャやローマの美術の形式美や写実を重視する風潮がみられました。アングルの「オダリスク」などがその代表です。

18世紀末から19世紀にかけて、異国情緒や神秘的なものが好まれるようになりました。ヨーロッパを中心に広まりました。主の画家には「民衆を率いる自由の女神」を描いたドラクロワなどがいます。

実際の世界をありのままに描くことを重視する絵画です。クールベはその代表的な画家です。「波」などの作品があります。

パリの近郊のバルビゾン村で活動した画家集団です。農民の生活などをありのままに描きました。ミレーの「落穂拾い」が有名です。

屋外の明るい光を主眼に、周囲の情景を表現しました。モネ「睡蓮」、「印象・日の出」ルノワール「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」などがその作品です。

印象派の画風をさらに個性的に発展させました。ゴッホ「ひまわり」、セザンヌ「サント・ヴィクトワール山」、ゴーギャン「タヒチの女」などです。

答え ①新古典主義 ②ロマン主義 ③写実主義 ④バルビゾン派 ⑤印象派 ⑥後期印象派