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2018年1月1日月曜日

鑑賞 日本の美術 (前半部分)

日本の古代の美術は素朴で力強いのが特徴です。

縄文土器土偶には宗教的な意味合いが込められたものも見られます。
これが稲作が始まる弥生時代になると、弥生土器は高めの温度で焼くことができるようになり、幾何学模様が多くなり、薄くて、ろくろの技術を用いたものが出てきます。金属の鋳造(鋳型を使う技術)によって、銅剣、銅鏡、銅鐸などが作られるようになりました。これらも様々な儀式や王の権威を示す道具に使われたようです。

古墳時代の埴輪は土を焼いて大王や身分の高い人の墓などに備えられました。作ったものです。素朴なものが多いですが、様々な造形から当時の生活がよくわかります。伊勢神宮の神明造(しんめいづくり)や出雲大社の大社造はこの時代からずっと伝えられているつくりです。また高床の倉庫など気候風土にあったつくりのものも見られます。

飛鳥時代になると、大陸から仏教が伝わり、仏教美術がひろがり急速に文化が変容します。
工芸では玉虫厨子、仏像では釈迦三尊像、百済観音像など法隆寺には当時の文化の様子を伝えるものが国宝として現存しています。また広隆寺の弥勒菩薩像は一木造(いちぼくづくり)、中宮寺弥勒菩薩像は寄木造(寄木造)の当時を代表する仏像です。

奈良時代になると、大陸の影響を強く受けた彫刻や建物作られ、写実性のある絵画が描かれるようになります。

白鳳文化
前半の白鳳文化は、飛鳥時代から奈良時代はじめの清新な文化です。法隆寺金堂壁画(現存する日本最古の肖像画)です。大陸の様式や技法の起こりは大陸の影響が強く見られます。高松塚古墳壁画もこの時代のものです。また法隆寺金堂、五重塔)はそうした大陸風の文化を色濃く反映したものです。薬師寺東塔もこの時代を代表する建築です。仏像では薬師寺薬師三尊像があります。

天平文化
後半の天平文化は貴族好みの力強く国際的な文化です。中国では唐が全盛期を迎え、その文化の影響が色濃く出ています。鳥毛立女屏風(とりげだちおんなびょうぶ)、薬師寺吉祥天像があります。正倉院は校倉造(あぜくらづくり)の建物で、唐招提寺金堂は寄棟造(寄棟作り)の建物です。

平安時代になると、唐が衰え、遣唐使が廃止されて、貴族好みの日本独自の洗練された国風文化が栄えます。絵巻物と呼ばれる源氏物語絵巻大和絵の技法で描かれています。軽妙な筆致でアニメの源流とも言われる鳥獣戯画、彫刻では平等院鳳凰堂阿弥陀如来像定朝の作)、建築では平等院鳳凰堂寝殿造)がこの時代のものとして有名です。

鎌倉時代になると、武士の好む力強い文化が栄えます。似絵(似絵)と呼ばれる武士を描いた絵画や、軍記物といわれる平治物語絵巻などが描かれます。彫刻では運慶・快慶の作の東大寺金剛力士像が有名です。建築では東大寺南大門(大仏様)、円覚寺舎利殿(禅宗様)があります。

また別の機会に日本の美術の後編をまとめます。


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2015年12月31日木曜日

鑑賞 日本の美術(後半部分)

室町時代以降~現代の美術についてまとめます。

室町時代の美術には、当時日本に伝わってきた禅宗の影響があります。雪舟の描いた水墨画は中国に学び、独自の境地にまで至った画風です。中でも秋冬山水図が有名です。建築では足利義満が建てた北山文化の鹿苑寺金閣(金閣寺)があげられます。足利義政の建てた慈照寺銀閣(銀閣寺)は東山文化を代表する書院造の建築です。禅宗様の様式も有します。こうした様式は今の日本の和風建築にも連綿と受け継がれています。

桃山時代には、武家と豪商の絢爛豪華な様式がもてはやされました。絵画は障壁画が描かれました。長谷川等伯の松林図屏風は屏風絵として描かれました。建築では天守閣をもつ城郭建築が発達しました。姫路城は城の全域が残る最大のものです。

江戸時代には、
元禄文化…大阪の商人や町人を中心にした上方文化
化政文化…江戸の町人を中心にしたしゃれやこっけいを楽しむ文化
に時期によって分けられます。元禄期に菱川師宣をはじめとして浮世絵が描かれるようになり、化政期になると版画として多く刷れるようになり庶民に広がります。喜多川歌麿美人画)、東洲斎写楽(役者絵)、安藤広重、葛飾北斎富嶽三十六景)など、のちの西洋の印象派以降の画家たちにも大きな影響を与える作品を残しました。絵画では狩野派の狩野探幽(御用絵師)、俵屋宗達風神雷神図屏風尾形光琳が知られます。円山応挙(円山四条派)、与謝蕪村(文人画)、建築では桂離宮や二条城が有名です。

明治期以降の美術
西洋美術が流入し油絵の技法が広まります。そして日本の美術がフェノロサ岡倉天心などによって見直され復興します。

横山大観、橋本雅邦、狩野芳崖などの日本画家や、高橋由一、黒田清輝、岸田劉生などの洋画家が活躍しました。彫刻では高村光雲などが知られています。




日本美術全集1 日本美術創世記 (日本美術全集(全20巻))