日本には周りの身近な自然から取り入れた伝統的な色がいくつかあります。どの色も落ち着きのあるいい色です。やはり日本の風土や自然に根付いて親しまれたものが多いのだと思います。
それではネット上でどれだけ再現できるかどうかわかりませんが、いくつか代表的な色について紹介したいと思います。「え~これ違うよ」という方もいらっしゃると思いますが、私の能力では画面上に表現できる精一杯です。どうかお許しを。鶯(うぐいす)色など表現できるものなのでしょうか。
こうして見ると、言葉の語感や音も美しいです。しかし文字の読みや書きも難しいものが多いですね。色の後ろの言葉はあくまでわたしの感想です。
①茜(あかね)色:アカネの根で染色したときの色。ややしずんだ赤というところ。
②藤(ふじ)色:藤の花の色。
③瑠璃(るり)色:七宝のひとつで青いの宝石の色、紫色を帯びた藍色でしょうか。
④緋(ひ)色:濃い明るい赤のことです。濃い紅色。
⑤蒲(かば)色:ガマ(蒲)の穂の色です。赤みを帯びた黄色です。
⑥鶯(うぐいす)色:ウグイスの背中の色。緑に茶と黒を混色した感じ。うぐいす茶。
⑦青竹(あおたけ)色:文字通り青い竹の色。
⑧琥珀(こはく)色:木の樹脂が固まったものの色。紅茶の飴のような色。
⑨萌黄(もえぎ)色:ネギの萌え出るような青と黄色の間。黄緑かな。
⑩浅葱(あさぎ)色:うすいネギ、葱(き)の葉の色のこと。うすい藍色、水色のこと。
⑪縹(はなだ)色:うすい藍色のこと。露草の異称が縹草なのでツユクサの花の色かな。
⑫黄蘗(きはだ)色:ミカン科のキハダの樹皮で染めた色。鮮やかな黄色です。