2019年2月22日金曜日

20世紀の美術

ゴッホやゴーギャンなどの時代を経て時代は20世紀となります。

主な美術の動き


19世紀の末からアールウーヴォーの時代になります。印象派のあとは色や形はより自由に広がりを示すようになってきます。

絵の世界は画家の心の中に思い描いたものを表現する要素が中心となってきます。自分が感じたものを絵として表現するために、自由に形を変えたり、自然とは違う色を示したりもするようなります。こうした動きが世界に広がります。アール・ヌーヴォーと呼ばれる芸術運動です。花や植物・動物などの形などをモチーフにしたデザインや装飾などが好まれました。

それとはべつに、新しい動きとして美術の常識を打ち破る動きが起こりました。アンリ・マチスのフォービズム(野獣派)やジョルジュ・ブラックやピカソなどのキュビズムもそういった流れの中の美術です。

そしてキュビズムはもはや自然の形状を示すことから離れて、抽象芸術、そしてシュールレアリズムへとつながっていきます。

さらに現状の芸術の枠を打ち壊すという意味合いのあるダダイズムなどが起こります。

戦後の芸術は作家の意図や考え方などが重要とされるようになりました。芸術の価値観が変わりました。作家の込めたものを感じ取ったり、興味深い形をおもしろがったりする芸術がはじまりました。

ジャクソン・ポロックは、絵の具をたらして描いて偶然に生まれる面白さをキャンバスに表現しました。これをアクションペインティングといいます。

それからマルセル・デュシャンはただ便器を置いただけの「泉」という作品で人々を驚かせ、注目を集めました。

またアンディー・ウォーホルはスープ缶をいくつも画面に並べた作品を作りました。誰もが知っている既製品に表現を加えることで社会の一面を表そうと試みました。これをポップ・アートといいます。


2019年2月20日水曜日

ポスターをPCで描いてみよう

はじめに

図をつくりそしてそこへ文字を添えたいという用途がよくあります。ポスターや説明用のパネルの作成、案内板などイラストや図を添えるとわかりやすく、しかもその場の雰囲気に合ったものを作ることができますし、気に入るものができるまで何度でも作図や文字入れをやり直しをすることができます。

その場合、イラストレーターを用いると基本的に任意の場所に様々なデザインの文字を入れることが可能です。しかも出力したときにはなめらかなフォントの文字として表すことができます。ここではなるべくコンピュータの用語を用いないでイラストレーターを使用する際の文字入れに関して示します。

もちろん文字を入れられるイラスト作成用のアプリやソフトはたくさんあります。無料でつかうことのできるものもあります。


◆イラストレーターによるデザイン
ポスター、カタログ、リーフレットなど図や写真とともに文字をそこへ入れたい用途のものを作成する機会はとても多いものです。さまざまなその用途のソフトがありますが、中でもイラストレーターはプロだけでなくさまざまな立場で使いやすいデザイン用のソフトといえます。

ほかのワープロソフトやプレゼンテーション用のソフトと比べて画像だけでなく文字をそこへ織り込もうとする際のデザインの融通性は格段に上だといえます。高価なソフトではありますがそれだけの価値を感じさせてくれる使用感と安定感があります。

ソフト自体が多機能ですが、その一方で文字入れに関してもさまざまな文字のデザインが可能です。しかもその文字を画像の上にはりつけたり、説明として添えたり、注意書きを矢印とともにつけたりすることがセンスよく配置できます。

このソフトは画像とそこへ添えたい文字とのバランスや配置、文字間の詰め、行間の設定などがかなり細かくできるので、センスのよく自由度が高いので満足の行くまで仕上げられます。とくに色に関してはとても微妙な配色や着色方法に関して数多くのテンプレートがあるので、ほとんどそれで事足りるといえます。

そして印刷を外注するなどの際にデータのやり取りの融通性が高いところも利点と言えます。多くの印刷業者が使用しているソフトでもあるので、業者へデータを送り出力する際のやり取りがスムーズにできます。

◆イラストレーターでの作成について
イラストレーターを使う上でより快適に使うためのポイントをあげておきます。そのひとつがダウンロードバージョンのソフトの場合にはPCの性能です。

基本的には現在市販されている一般的なPCであれば基本的に作動にそれほど問題はありませんが、作業のストレスを最小限にしたい場合やとくに重い画像とともに文字入れの作業を行う場合には、メモリなどに余裕をもたせた上で作業をするとよいでしょう。

イラストレーターは基本的にその稼働には結構大きなメモリを使います。また描画の速度が早くなるようにプロセッサなどの性能の良いものや増設するなりすると使い勝手がよくなります。

他のソフトと併用したい、ほかからデータを入手するなどの作業が伴うなどの場合にはよりよいそして余力をもたせつつPCを使ったほうがよいでしょう。

◆クラウドバージョンの使用について
必要に応じてクラウドバージョンのソフトの利用ができますのでこちらを検討してみてください。クラウドですとダウンロードでバージョンアップの作業に煩わされることなく使用できます。しかも最新の機能を利用することが可能です。

また基本的にソフトそのもののメンテナンスがいらず、何らかの問題があった場合にもPC自体のメンテナンスに注力すればよく、ソフトそれ自体によるトラブルの部分に関しては個人で煩わされないことになります。

こちらの場合には常に安定した通信環境があることが前提になります。通信容量や回線の状況を考えて利用することをおすすめします。

イラストレーターはその点において基本的に頭の中で考えている体裁を再現しやすい道具といえます。その機能はほぼ手順で入力できます。

イラストレーターの使い勝手を知りたい場合には無料で使用できるものをネット上で試すことができます。

2019年2月14日木曜日

色に関する練習問題

色についてよく理解してから、下の問題を解いて色について確認しましょう。

問1.下の図の1,3,5に入る色の名称をそれぞれ答えよう

色相環

  答え 1黄緑 2緑みの青 3紫 4赤 5黄みのだいだい

2 上のような図を何といいますか。また4の色の補色は何色か答えよう。

  答え 色相環(しきそうかん)、あおみどり

問3.上の図で2番のすぐ上隣りの色を絵の具で作りたいときに、混合すべき色を選ぼう。
 (1)きみどり (2)あか (3)みどり (4)むらさき (5)だいだい

  答え (3)
  解説 みどりみのあおから、あおみどりをつくるので、みどりをさらに加えます。

4次の問い適語を答えよう
 (1)色料の三原色をいずれもあげよ
 (2)色光の三原色をいずれもあげよ
 (3)(1)の3色を混合すると何色になりますか。
 (4)(2)の3色を混合すると何色になりますか。

  答え (1)シアン、マゼンタ、イエロー (2)レッド、グリーン、ブルー (3)黒 (4)白

問5.つぎの①~⑤の文の下線部で正しいものには○、間違いには×をつけよう
 ①彩度は色の鮮やかさの度合いです
 ②の三原色は、レッドマゼンダ、ブルーで
 ③明度とは、「赤みの色」、「青みの色」などの有彩色の色みを表す言葉です
 ④暗清色とは、白、黒、灰などの色みをもたない色を表す言葉です
 ⑤三原色は、他の色を混ぜてもつくることのできない色を表す言葉です


 答え ①○ ②×(マゼンダ ではなくグリーン) ③×(明度ではなく色相) ④×(暗清色ではなく無彩色) ⑤○

2019年2月12日火曜日

ポスター練習問題

ポスターの政策に関して練習問題を作りました。

問1.次の文の( )内の選択肢からふさわしい語句を選んで入れよう。

ポスターは様々な活動を(①宣伝 検査)したり、知らせたりするのに用いられます。したがって多くの人に見てもらいやすく(②内容 でき具合)を理解してもらいやすいものとすることが必要です。

したがって美術の技法を使うことで、印象深く内容を伝えたり、伝えたいことを(③強調 見えにくく)したりして効果的に伝えることができます。

答え ①宣伝 ②内容 ③強調

問2.次の文の( )に適当な語句を入れよう。

(1)( ① )を選ぶ
ポスターを作る際にこういった手順でつくっていくと効率よく作成することができます。
まず、テーマを決めます。そして伝えたいことを選びます。学校や主張したいこと、社会のこと、町の催しなどテーマをはっきりさせます。

(2)( ② )収集
そしてテーマを決めたらその内容に関して資料を収集します。例えば写真や情報、そしてそのテーマの周辺の情報を集めてポスター作りに生かします。



(3)( ③ )スケッチ
(1)と(2)をもとにアイデアを自由にスケッチしていきます。この段階ではあまり固定的に考えず、連想して思い浮かんだことを書き出していきます。

4)( ④ )コピー
ポスターではアイキャッチとなるキャッチコピーが重要です。目立つ位置と色で伝えたいことに関するキャッチコピーを考えます。

それと同時に、何を、いつ、どこで、何をなど催しならば必ず必要となる要素を漏らさず、整理してみます。

(5)( ⑤ )
(3)や(4)で構想した内容をどのように配置するか、効果的に伝えるにはどのような位置がよいか考え実際に描いてみます。その際、配色などもおおまかに同時に考えていきます。

(6)( ⑥ )
(5)でまとまったものを下書きしてみます。この段階で荒い線や面だったものを、よりよい洗練されたものに徐々にしていきます。

(7)( ⑦ )色・彩色
(5)と(6)で絞ってきた構想図に関して本格的に配色を決定していきます。そしてひと通り配色し終えたところで確認します。

問題がないということならば彩色に移ります。広い面に当たる部分から着色していきます。場合によってはバックから着色することもあります。


答え ①テーマ ②資料 ③アイデア ④キャッチ ⑤レイアウト(配置) ⑥下描き ⑦配

2019年2月8日金曜日

水彩画 色を塗るときのポイント

水彩画をしていて下絵ができて、さあ色塗りとなるといつも失敗する、色塗りで悩んでしまうという人は読んでみてください。

(1)絵の具の使い方
まずは水彩絵の具の使い方に問題はないかチェックしますね。絵の具をチューブから出す量を米粒程度だとすると、水を5滴ほど加えます。

最初は薄いかなというぐらいで、全然問題ないです。濃い色はいきなり紙にのせるとあとは収集がつかなくなりますが、薄い場合には乾いてしまえば、上から濃い色をのせることができますし、重ね塗りで深みを出すことなどもできます。

乾かないうちに、すぐ隣を塗ろうとして、滲んでしまったり、混ざってしまい汚くなってしまうことないですか。これもあせって隣を塗ろうとせず、他の部分から仕上げていき、画面の乾き具合を見ながら、接しているところを塗っていくと、失敗しません。

色塗りはたくさん塗るところから、薄めにがポイントです。

色は絵の具のチューブからそのまま出した色でなく、多少混色したほうが自然な色あいになります。したがって、使う色だけでなく、色相の似たものを隣になるように並べてチューブから前もって出しておくと混色しやすいです。

混色する際はパレットの広い面を使い色の調子を整えます。必ず少し多めに混色した色を作ります。そうしないとその色が途中でなくなるとまたその色を作らないとなりません。しかも同じ色を作り出すのはなかなか難しいからです。

2)筆の使い方
それから筆の使い方。水彩画の場合には筆洗の水を替えないで使っている人がいますが、これが失敗の原因となりやすいです。筆洗の水は必ず複数に分け、にごり始めたら換えるようにします。

そうしないと筆についた色のために混色したときなどが分かりにくいですし、使っているうちに色が濁ってきます。

筆も一本だけでなくたとえば白っぽい色用と黒っぽい色用というふうに複数の筆をもって使うといいです。もう一度同じ色を使いたいということはよくあります。そのたびに筆を洗うより複数の筆を使い分けるほうが効率がいいです。

(3)色を塗る際の絵に対する注意点
今度は絵全体についてです。ずっと画面に顔を近づけて描くのではなく、途中で絵から離れて色の調子を見ます。実際の場面と、自分の絵がどう違うか、絵の具で表現するにはどうすればよいかよく考えて色をつけていきます。

上に書いてきたようなことをまずは実行してみてください。絵の内容や色の構成、場面への置き方などはまた別の機会にお話します。


2019年2月3日日曜日

色の整理 練習問題

色に関する効果の練習問題を作りました。よく理解してから練習問題で確認しましょう。

1.次の各文の( )に適語を入れよう。
基本的に( ① )色系の色は飛び出して見えますし、( ② )が高い色もそうです。また明度の違いであれば明度は( ② )ほうが飛び出して見えます。こういう色を( ④ )色といいます。

それに対して、基本的に( ⑤ )色系の色は後退して見えますし、彩度が低い色もそうです。また明度の違いであれば明度は( ⑥ )いほうが後退して見えます。こういう色を( ⑦ )色といいます。

色を組み合わせる(配色)ことで、さまざまな印象を持たせることができます。色をおくバックの配色を変えるだけで、中心部の色の印象を変えたり、違った色に見せたりすることができます。これには( ⑧ )対比、色相対比、明度対比があります。下の図を見てください。

答え ①暖 ②彩度 ③高い ④進出 ⑤寒 ⑥低 ⑦後退 ⑧彩度 

2.以下の説明文は、つぎの対比のいずれかです。それぞれどれか記号で答えよう。

 (あ)彩度対比
 (い)色相対比
 (う)明度対比

(1)同じ彩度でも、背景(バック)の彩度が低い方が鮮やかな色に見えます。
(2)同じ色相でも、背景の色相によって、違う色に見えることがある。
(3)同じ明度でも、背景の明度が低いと、より明るい色に見える。


答え (あ)(1) (い)(2) (う)(3)


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