2015年12月16日水曜日

版画の刷り方

年賀状を書くシーズンですね。版画にしようかなという人もいるかもしれませんね。学校でも版画に挑戦している人は、ぜひ読んでみてください。版画についてまとめました。

(1)版画の種類
a凸版…輪郭線の周囲を彫り、彫らなかった部分にインクをつけ、版画に刷ります。この方式の版画には木版画、ゴム、紙の版画によく使います。

b凹版…輪郭線の部分を彫刻刀で彫り、その部分にインクを付け、版画に刷ります。この方式の版画にはエッチングやドライポイントに使われます。

c平版…油と水が混ざらないことを利用します。油の部分にインクを付けて版にします。石版のリトグラフなどで用いられます。

d孔版…版につくった穴よりインクをを通して版画とします。シルクスクリーンやステンシルで用いられる技法です。

(2)彫刻刀
a三角刀:細かな線やしっかりした線を彫るときに使われます。
b丸刀:太くて柔らかい感じに彫れます。
c平刀:ぼかしたり、かすれたりするような表現ができます。
d切り出し:細い線を彫るのに使われます。
この4種類が基本となります。

版木を彫っていくときには、きれいに彫れたかどうかチェックする方法があります。紙に鉛筆をこすりつけ、版木の模様を写し取り裏側から透かして見てみます。その様子からきれいに彫れたか、そして彫り残しなどがないか確認します。

陽刻:版画には輪郭線を残すようにして周りを彫っていく方法です。
陰刻:輪郭線を彫って周りを残す方法です。

陽刻は明るい雰囲気になりやすく、陰刻は暗い様子になりやすいです。版木にインクをつけ、紙を重ねて紙の上からばれんを使って、紙の中心から円を描くように刷り、端に向かって四隅まできちんと刷っていきます。



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