スケッチをしていると自然には様々な色があることに気づくと思います。木の葉の色を見ても日が当たっているところと影のところでは色が違って見えます。また、日が照っている風景と、日が陰ってくもっている時の色もまたちがいます。
このように丹念に見ていくと画用紙の上にどのように表現しようかと迷うこともあります。
例えば、印象派の画家たちは、光の表現を色で行うことに苦心しました。
このように丹念に見ていくと画用紙の上にどのように表現しようかと迷うこともあります。
例えば、印象派の画家たちは、光の表現を色で行うことに苦心しました。
モネなどは同じ対象でも、時間によって陽の光には違いがあり、まったく印象が違ってきます。モネの絵を見ると、朝と夕では同じ積み藁(わら)でも色も表現法も違っています。
私自身、長い間自然の色を観察してきて、木々の葉の緑の色の多様なことに驚いています。それで様々な混色を試みてみたり、混色しないで、ある色のそばに違う色をわざと置いてみて、木々の葉のように見えないか工夫してみたりしています。
こうした工夫は水彩画だけでなく、油彩やアクリル絵の具でもできますが、それぞれの絵の具の特性により、また異なります。
したがって、自然の色を再現することは、とても奥が深く、やりがいのある作業だといえます。そういう意味では印象派の画家たちの仕事は完了したわけでも完成したわけでもないといえます。
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