例えば色鉛筆や絵の具のケースには24色や12色といった決まった色しかありません。でも、スケッチに出かけてみると、自然の色はその色に収まっていないことに気づくでしょう。
「うん、たしかにそうだ。」それでいろを混ぜて作ることになりますね。私のやっている絵の教室で、そのことに触れました。生徒の小学生(4年生~6年生)たちに、少ない色鉛筆だけで、アマガエルの色やコアラの絵に色を混ぜてつくってみようというテーマでやってみました。
最初に少しだけ説明してやって見せてあとは自分たちで工夫して色を混ぜて作りだすのです。コツと言えば色鉛筆を使う場合で説明しますと、最初は薄い色をのせます。そこへもう一方の色を色の調子を見ながら載せていきます。このようにすると、彩度をそれほど落とさずに、色をのせることができます。もとの色鉛筆の色をお互いに濃いままで混ぜようとすると、色が濁ってきます。濁色というのでしたね。「うん。たしか出てきた。」
このようになってしまうと絵の色が全体的に暗い感じになってしまいます。そこで、このようにして、混ぜたようで混ぜていない、すなわち点描画の画家たちが試みたような明るい混色による表現ができ上がります。
子どもたちもまさか、白と黒のはずのシャチを赤や緑、黄色などで描けるとは思っていなかったようで、それぞれの生徒たちのできあがった絵を、みんなの前に貼りつけて見せたときには「わぁ~」と歓声が上がりました。
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