2018年5月3日木曜日

鑑賞 原始から古代の美術

原始時代の旧石器時代の美術についてまとめました。

原始時代の旧石器時代に、狩猟の様子あるいは豊猟を願った絵として、各地に洞窟画が残っています。なかでもフランスのラスコーの洞窟には力強い表現で動物などが躍動的に描かれています。そしてスペインのアルタミラの洞窟にも活き活きとした動物の姿が描き出されています。

新石器時代になると農耕や牧畜が始まります。すると巨大な巨石建造物が作られました。イギリスのストーンヘンジはそうした遺跡のひとつです。

ちょうどその頃の日本では、人々は採集や狩猟の生活をしていました(縄文時代)。この時代に作られた縄文土器の中には、伸びやかで躍動感に満ちたものがあります。また土偶は優れた装飾性を備え、日本の美術の源流といえます。

大阪万国博覧会の会場の「太陽の塔」を作成したことで知られる岡本太郎は、この縄文土器の力強い表現に圧倒され、のちの作品の着想を得たといわれています。今も現代人の心を打つ力をこの時代の文化は有しています。

自然に恐れを持ち、その一方でそれに対抗しようとしたり、恭順したりして生きてきた古代の人々の生きることへの願いを表しているのではないでしょうか。

農耕や牧畜が始まると作物の豊作を願う宗教的な側面が文化に表れてきます。古代エジプトの美術は、たくさんの絵や文字が残されています。当時の生活や文化の様子が活き活きと絵から伝わってきます。絵としては独特で形式的な表現です。

古代ギリシャでは、人間の美の理想を追い求めました。それは人間を表す上でも反映されました。「ミロのヴィーナス」などはそれを象徴するものです。


古代ローマの美術では、ギリシャの美術の影響を色濃く受けています。政治家や皇帝の大理石の像が作られ飾られました。のちのルネサンスの時代の文化に強い影響を与えました

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