近代の美術は18世紀のフランス革命以降から19世紀のイギリスの産業革命の頃に大きく変化していきました。この理由は市民社会が成立してその社会が発展するにつれて美術も大幅に変化しました。
主にこの時代には美術は、新古典主義、ロマン主義、写実主義の3つにわけることができます。そして19世紀末の印象主義へとつながっていきます。そして象徴主義や後期印象主義へと変化していきます。
新古典主義
18世紀の後半、フランスを中心に古代への回帰がみられました。とくに古代ギリシャやローマの美術の形式美や写実を重視する風潮がみられました。アングルの「オダリスク」などがその代表です。
ロマン主義
18世紀末から19世紀にかけて、異国情緒や神秘的なものが好まれるようになりました。ヨーロッパを中心に広まりました。主の画家には「民衆を率いる自由の女神」を描いたドラクロワなどがいます。
写実主義
実際の世界をありのままに描くことを重視する絵画です。クールベはその代表的な画家です。「波」などの作品があります。
バルビゾン派
パリの近郊のバルビゾン村で活動した画家集団です。農民の生活などをありのままに描きました。ミレーの「落穂拾い」が有名です。
印象派
屋外の明るい光を主眼に、周囲の情景を表現しました。モネ「睡蓮」、「印象・日の出」ルノワール「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」などがその作品です。
後期印象派
印象派の画風をさらに個性的に発展させました。ゴッホ「ひまわり」、セザンヌ「サント・ヴィクトワール山」、ゴーギャン「タヒチの女」などです。
印象派や後期印象派の画家たちに、日本の浮世絵は多大な影響を与えました。これをジャポニズムといいます。
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