2019年2月8日金曜日

水彩画 色を塗るときのポイント

水彩画をしていて下絵ができて、さあ色塗りとなるといつも失敗する、色塗りで悩んでしまうという人は読んでみてください。

(1)絵の具の使い方
まずは水彩絵の具の使い方に問題はないかチェックしますね。絵の具をチューブから出す量を米粒程度だとすると、水を5滴ほど加えます。

最初は薄いかなというぐらいで、全然問題ないです。濃い色はいきなり紙にのせるとあとは収集がつかなくなりますが、薄い場合には乾いてしまえば、上から濃い色をのせることができますし、重ね塗りで深みを出すことなどもできます。

乾かないうちに、すぐ隣を塗ろうとして、滲んでしまったり、混ざってしまい汚くなってしまうことないですか。これもあせって隣を塗ろうとせず、他の部分から仕上げていき、画面の乾き具合を見ながら、接しているところを塗っていくと、失敗しません。

色塗りはたくさん塗るところから、薄めにがポイントです。

色は絵の具のチューブからそのまま出した色でなく、多少混色したほうが自然な色あいになります。したがって、使う色だけでなく、色相の似たものを隣になるように並べてチューブから前もって出しておくと混色しやすいです。

混色する際はパレットの広い面を使い色の調子を整えます。必ず少し多めに混色した色を作ります。そうしないとその色が途中でなくなるとまたその色を作らないとなりません。しかも同じ色を作り出すのはなかなか難しいからです。

2)筆の使い方
それから筆の使い方。水彩画の場合には筆洗の水を替えないで使っている人がいますが、これが失敗の原因となりやすいです。筆洗の水は必ず複数に分け、にごり始めたら換えるようにします。

そうしないと筆についた色のために混色したときなどが分かりにくいですし、使っているうちに色が濁ってきます。

筆も一本だけでなくたとえば白っぽい色用と黒っぽい色用というふうに複数の筆をもって使うといいです。もう一度同じ色を使いたいということはよくあります。そのたびに筆を洗うより複数の筆を使い分けるほうが効率がいいです。

(3)色を塗る際の絵に対する注意点
今度は絵全体についてです。ずっと画面に顔を近づけて描くのではなく、途中で絵から離れて色の調子を見ます。実際の場面と、自分の絵がどう違うか、絵の具で表現するにはどうすればよいかよく考えて色をつけていきます。

上に書いてきたようなことをまずは実行してみてください。絵の内容や色の構成、場面への置き方などはまた別の機会にお話します。


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