2016年5月9日月曜日

漫画家になりたい2

「漫画家になりたい」は反響がありました。そこでさらに書いてみました。わたしはマンガの関係者でも何でもありません。

そのことだけは断っておきますし、そのつもりでお読みください。そしてこれは漫画家だけでなく画家などの芸術家についても同じことがいえると思います。


最近の漫画家は、絵を描く人とマンガの筋書きというか、内容というかそういう分業になっている場合もあります。


しかし、当面は自分で内容もあれこれ練って、絵も描いていくことでしょう。キャラクターもごく平凡なものでは、この漫画どこかでみたような・・・ということになってしまいます。


それに漫画を描く技術は、やはり描き続けることで上達します。プロの作家でもコミックの最初のほうと後半のほうでは絵が違う人も多いです(これはアシスタントなどの助力もあるかもしれませんが)。


したがって、マンガについて基礎を学ぶことはとても大切です。さまざまな技術的なことも必要になります。


それからこちらも大切なことですが、世の中のしくみや社会のことに興味をもち、関心を高めておくことも大事です。


なぜなら、今の人々が何を求めてどんなことに感動し、何を面白がっているかを知ることは、マンガを作る上でとても大切だと思います。


それが直接自分が書く漫画に役立つことはそんなに多くないかもしれません。しかし、どんなことでも広いアンテナを張り巡らし、さまざまなことに興味を持つことは大事です。


ものごとを面白がる性質は、漫画家が備える最も大切な特質ではないでしょうか。つまり何を面白がるかをよく知っているということです。これはセンスかもしれませんし、才能かもしれません、独特の嗅覚を通じて養われることかもしれません。


したがってここでは何もその特質についてとやかくは言いません。でも、少なくとも絵を描くこと(背景も含めて)にあくなき探究心を燃やし続けることができるか(一生かもしれませんし、仕事にするならば生活がかかっていることもお忘れなく)を、よく自覚した上でやり続けことになります。


本当にマンガで収入を得ている人は、細い細い三角形の頂点の、そのまた上の見えなくなった先ほどでしかありません。そしてマンガだけで生活ができている人はそのまた上の三角形の頂点の先でしかありません。


プロとなるために、そこまでの情熱をもちつづけることができるか、それとも趣味として他の仕事のかたわら、漫画を描くことを楽しみとするかのいずれかです。









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