2016年9月14日水曜日

竹を使った工作

竹は身近で使いようによってはさまざまなかたちに加工することができます。そして丈夫できれいな形状を作ることができます。

たけひご、たてに割って垣根に利用したり、さらに細かく割っていくと竹紐やひごになり、かご、笠等の入れ物や実用品などにもできます。

またほそい笹や細い竹などはそのままで筆の絵や竹ペンなどとしても利用できます。美術の世界でも竹はさまざま利用できる可能性があります。

そこで基本的な竹の加工の仕方を紹介します。


竹の切り方
竹を竹びきのこぎりなどで竹林から切ってきてしばらく軒下などにおいて乾燥させます。1~2年ほど置いて色が薄茶色になった竹は軽く弾力があり加工しやすくなっています。

この竹を加工しやすい長さにのこぎりやなたで切ります。丸い竹は手前側にまわしながら切っていくと切りやすいです。


竹の割り方
そしてさらに竹の繊維にそって縦割りします。その際には刃の厚いなたで割ります。太い丸い竹は末(こずえ)のほうから割ると簡単に割ることができます。それに対し、細い竹は根元のもとのほうから割ります。いったん割った竹をさらに割るときには、皮の外側のほうから切るとうまく切ることができます。ふつうは二等分しながら割っていきます。

使い道に応じて、竹を縦に細かく割っていきます。たけひもやたけひごはその厚さや直径に応じた穴にとおすことで均一なものを得ることができます。

竹の削り方
竹を削るときには押して削る場合と、引いて削る方法があります。押して削るのは竹とんぼなど細かく短いたけをけずるときに使います。鉛筆を小刀やカッターナイフで削るのと同じ方法です。

引いて削る場合には、長い竹を削るときなどに使います。台の上に布などを敷きその上に竹を置きます。その上に小刀をあてて腕を布上で固定し、竹を挟んで小刀が動かないようにしながら、竹を手前に引いて削っていきます。

小刀の角度を変えて削ることで一度にたくさん削ることもできますし、うすく削ることもできます。

竹の曲げ方
竹を曲げるときは火であぶると簡単に曲げることができます。ふつうは曲げる部分の外側を(皮のほう)をあぶり、手前に両腕を近づけるようにして曲げていきます。目的の曲げ具合になったら水につけるとそのまま曲がったままの状態を維持できます。

厚みのある竹を曲げるときは、内側を少し削ってから曲げるとうまくいきます。



中学 実技4科 得点UP問題集: 内申書で差がつく (中学得点UP問題集)

竹の工作の練習問題

竹の工作に必要な技法についての練習問題を作りました。

1.次の文の( )に適当な語句を入れよう。なお、( )内に選択肢がある場合には正しいほうを選ぼう。

竹は身近で使いようによってはさまざまなかたちに加工することができます。そして(①丈夫 精密)できれいな形状を作ることができます。

竹は、切って垣根に利用したり、さらに細かく割っていくと竹紐や( ② )になり、かご、笠等の入れ物や実用品などにもできます。

また細い笹や竹などはそのままで絵を描く際の( ③ )の柄や竹ペンなどとしても利用できます。美術の世界でも竹はさまざま利用できる可能性があります。

答え ①丈夫 ②竹ひご ③筆


2.つぎの竹の加工法に関する文の( )に適語を入れよう。なお、( )内に選択肢がある場合には正しいほうを選ぼう。

竹を竹びきのこぎりなどで竹林から切ってきてしばらく軒下などにおいて( ① )させます。1~2年ほど置いて色が薄茶色になった竹は軽く弾力があり加工しやすくなっています。

この竹を加工しやすい長さにのこぎりや( ② )で切ります。丸い竹は(③手前 奥)側にまわしながら切っていくと切りやすいです。


竹の割り方
そしてさらに竹の繊維にそって(④縦 横)割りします。その際には刃の厚いなたで割ります。太い丸い竹は(⑤末 根元)のほうから割ると簡単に割ることができます。それに対し、細い竹は(⑥根元 末)のほうから割ります。いったん割った竹をさらに割るときには、皮の外側のほうから切るとうまく切ることができます。ふつうは二等分しながら割っていきます。

使い道に応じて、竹を縦に細かく割っていきます。たけひもやたけひごはその厚さや直径に応じて引いて削ったり、穴にとおしたりすることで均一なものを得ることができます。

竹の削り方
竹を削るときには押して削る場合と、引いて削る方法があります。(⑦押して 引いて)削るのは竹とんぼなど細かく短いたけをけずるときに使います。鉛筆を小刀やカッターナイフで削るのと同じ方法です。

それに対して、(⑧押して 引いて)削る場合には、長い竹を削るときなどに使います。台の上に布などを敷きその上に竹を置きます。その上に小刀をあてて腕を布上で固定し、竹を挟んで小刀が動かないようにしながら、竹を手前に引いて削っていきます。

小刀の(⑨大きさ 角度)を変えて削ることで一度にたくさん削ることもできますし、うすく削ることもできます。

竹の曲げ方
竹を曲げるときは火であぶると簡単に曲げることができます。ふつうは曲げる部分の(⑩外 内)側を(皮のほう)をあぶり、手前に両腕を近づけるようにして曲げていきます。目的の曲げ具合になったら水につけるとそのまま曲がったままの状態を維持できます。

厚みのある竹を曲げるときは、内側を少し削ってから曲げるとうまくいきます。


答え ①乾燥 ②なた ③手前 ④縦 ⑤末 ⑥根元 ⑦押して ⑧引いて ⑨角度 ⑩外
中学 実技4科 得点UP問題集: 内申書で差がつく (中学得点UP問題集)

2016年9月8日木曜日

金属の工芸品

前回で200記事に到達しました。皆さまいつも利用してくださってありがとうございます。

金属を材料にした工芸品についての練習問題です。

1.次の問いに答えよう。
(1)金属が伸びる性質を何といいますか。

(2)金属の工芸品の材料としてよく使う金属をあげよう。

(3)(2)の金属を使う理由をあげよう。

(4)金属をたたく手法は次のうち何といいますか。記号で選ぼう。
 ①彫金 ②鍛金 ③鋳金

(5)(4)の①~③の選択肢の手法のうち、金属を溶かして、前もって作っておいた型に流し込んで作る手法を何といいますか。記号で選ぼう。

答え (1)延性 (2)アルミニウム(あるいは銅) (3)やわらかかくて加工しやすいから (4)② (5)③



中学 実技4科 得点UP問題集: 内申書で差がつく (中学得点UP問題集)